
釣りドコ海底地形図で気になるポイントを『日本海洋事業株式会社』のプロチームと水中ドローンで観察しました!

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[PART6 実際の海中調査レポート]
写真と文/立川 宏
ポイント1:雲見エリア観察

水中ドローンがとらえた海中映像が船上のモニターに映し出された。その映像は海底地形図を見てたかぴー&ごっとりくんが脳内で予測した地形とほぼ同じだった。
雲見エリアに18個並んでいた【謎の丸い物体】は予想通りの漁礁だった。
サイズも海底地形図で計測した通り、おそらく直径15メートルくらい。
予想した通りの地形に予想通りのサイズの漁礁が並んでいたが、実物を見たときの迫力と感動までは、脳内では予測できなかった。
脳内イメージでは補完不可能な現実の迫力に、たかぴーは思わず「でっけ~」とつぶやいた。
水中ドローンが映し出す映像は、どの角度から見ても海底地形図の正確さを証明してくれたが、同時に予想外の現実も映し出していた。

丸形の漁礁には魚影が見当たらないが、沖の離れ根と岸近くの根の周りでは魚影を確認することができた。


沖の離れ根にいたクロホシフエダイ

沖の離れ根にいたイシダイ

沖の離れ根にいたイサキ

岸の近くの根にいたコショウダイ
同じポイントの中でも潮流の関係なのか、魚がいるピンポイントと、魚がいないピンポイントが明確に分かれていた。
さらに季節の問題なのか? 場所の問題なのか?
海藻の姿がまったくと言っていいほど確認できなった。
海藻がないことは、タカピー&ごっとりくんにとっては意外だった。

たかぴーのドローンで撮影した雲見のポイント。
オレンジのケーブルの先端付近に水中ドローンが潜航している

雲見エリア全体を空から見るとこんな感じ
ポイント2:岩部エリア観察
岩部エリアも地形の構造は海底地形図でイメージした地形と相違がなかった。
タカピー&ごっとりくんがイメージしていた通りの地形がモニターに映し出された。
底質も海底地形図で予測した通り、密度の濃い岩礁で隙間なく覆われていた。
ただ想定と違ったのは、ここのポイントでは魚影がほぼ確認できなかったこと。
その原因は...
懸念していたように水深が浅いことが要因なのか?
それとも、たまたま潮流的に取材日に魚がつきにくかったのか?
または、奥まった湾なので、潮が流れにくいことが原因なのか?
正確な要因を今後の継続調査によって明らかにしていきたい!
と、たかぴー&ごっとりくんは強く思った。


取材日には魚影は確認できなかった

たかぴーがドローンで撮影した岩部のスリット地形
ポイント3:岩地エリア観察
太古の昔に溶岩が溶け出してできたプール状の地形なのか?
岩地の【謎プール地形】を水中ドローンで確認したところ、ゴツゴツとした岩が積み上げられて構成されていた。
その岩は人工物にも見えるので、もしかしたら漁礁の可能性もある。
そして海底地形図を見て【砂地】と予測した場所は、本当に砂地であることも確認できた。
砂地には露骨に魚影が少なく、漁礁と思える石積みの上で魚影が確認できた。このポイントでも魚のいる場所といない場所はキッチリと分かれていた。


石積みの上のコショウダイ

イシガキダイの姿が確認できた

タカピーが撮影したドローン画像にも【謎のプール地形】がはっきりと映っていた
ポイント4:岩地の高根エリア観察
ポイント3の沖合にある船長オススメのポイントが岩地の高根エリア。
水深があり、海底から張り出している高い根がある。さらに潮当たりもよい。
結果的に取材日に撮影したポイントの中で、最も魚影が濃いポイントだった。さすが船長!


ホウライヒメジの姿を確認

クロホシフエフキダイを確認

オオモンハタとアカハタを発見

またもやオオモンハタとアカハタを発見

イシダイとイシガキダイ

イシダイとイシガキダイ

たかぴーがドローンで撮影した岩地の高根の地形
ポイント5:象島エリア観察
いかにも魚影が濃そうな地形だが、予想に反して取材日の魚影は薄かった。
水深の浅さが原因なのか?
それとも取材日の潮周りが原因なのか?
現時点では理由は定かではないが
地形的にはベストに思えるポイントでも、プラスアルファのファクターがそろわないと、魚が集まらないこともあるようだ。


スリットの出口付近で確認できたイシガキダイ

一級ポイントに思えるスリットの沖根にも、魚影は確認できなかった

たかぴーがドローンで撮影した象島の調査ポイント周辺
合計5箇所のポイントの海中を調査して分かったことも多い。
そして、分かったこと以上に【さらに知りたいこと】ができたのも、また事実。
いったい、何が分かって、何を知りたくなったのか?