
日本最高峰の海洋調査プロ集団
『日本海洋事業株式会社』に
勉強に行ってきました!
[PART3 海洋調査の仕事には夢がある!!]
この連載は完結しています。他記事はコチラ!
写真と文/立川 宏
具体的な業務内容と船上生活!
実際に海洋調査の業務内容や船上での暮らしぶりを聞いてみることに



久野
「エアガンで音波を発生させると、その音波は海底面や硬さの異なる地層の境界に当たって反射します。
その反射した波を特殊なマイクで拾い集約することによって、海底下の断面図を描くことができます。
このとき使用するケーブルは、長いもので全長10キロ近くあります」
タカピー
「そのマイクは約何メートル間隔で内蔵されているのですか?」
久野
「約3メートル間隔です」。
タカピー
「そんなに沢山!」
久野
「マイクの間隔が狭くより数が多いほど、データの精度は上がります。
高精度のデータであればあるほど、より正確な解釈が得られます」


久野
「長期の調査航海になると、各地の港に補給などのために寄港するのですが、
そのときに時間があると、港で買い物などをします。
それが我々のささやかな楽しみのひとつです(笑)」
田山
「あれは、みんな楽しみにしているよね(笑)」

田山
「潜航前と潜航後には、無人探査機の作動確認やメンテナンスをして、
いつでも潜航できるよう備えています。」
タカピー
「無人探査機の場合は、船のどの場所でオペレーションを行うのですか?」
田山
「コンテナ型の専用オペレーションルームがあります。
ちなみに、そのオペレーションルームが今ここ(JAMSTEC)にありますよ。
よかったら少しだけ内部をご覧になりますか?」。
タカピー&ごっとりくん
「本当ですか! ご迷惑でなければ是非お願い致します」


オペレーションルームの内部の様子
田山
「無人探査機は、この部屋からオペレーションします。
ちなみに私は、『ハイパードルフィン』という無人探査機を担当しています」
ごっとりくん
「2席あるということは、2名でオペレーションをおこなうのですか?」
田山
「はい、パイロットとコパイロットの2名でオペレーションします。
パイロットが無人探査機本体の操縦をして、
コパイロットがマニピュレータと呼ばれるロボットアームなどの操作をします」
タカピー
「この部屋自体は船のどの位置に設置されるのですか?」
田山
「船によって異なりますが、
一般的に船の比較的高い位置に設置されることが多いです」
タカピー
「揺れますよね(驚)」
田山
「そうなんですよ。ですからオペレーション中は気を遣うことも多いです。
特にマニピュレータのアームは、関節が多いので、
人間の腕よりも複雑な動きができる分、より繊細な操作が必要になります」
タカピー
「緻密且つ繊細な操作ですね」
ごっとり
「揺れる船上で、その繊細な操作を・・・・・・」
タカピー
「なるほど。すさまじい緊張感の中でのオペレーションですね」
田山
「そうですね。緊張感はあります。
ですが、息を飲むような絶景に出会えたときなど、心から感動できることも多いです」
めくるめく深海の世界!

タカピー
「具体的にどのような絶景がありますか?」
田山
「例えば、グランドキャニオンってありますよね。
あれと似たような風景が海底にもあります。
ですが、照明で照らせる範囲には限界があるので、
陸上のように全貌を見ることはできません。
全体を見ることができない・・・・・・・それ故の荘厳さがあります」。
タカピー
「確かに。陸上も海上も、同じ地形ですよね」。
田山
「そうですね。かつて陸地だった場所が海底に沈んだり、
もちろんその逆もあるかと思います」
タカピー
「そうした意味からも、陸上も海底も同じですね。
陸上に絶景がある以上、海底にも絶景があるのが必然ですね」
田山
「そうですね。地形的には同じですが、
その地形を陸上で見るのと、深海で見るのでは、荘厳さの印象は変わるかも知れません」


田山
「また、チムニーから噴出している熱水には炭酸塩も含まれているものもあり、
噴出した炭酸塩が鍾乳石のように、長い年月を掛けて白い煙突状に凝固します。
そこに青白いライトを当てると、白いチムニーが神々しく浮かび上がり、
周辺に立ち込める湧水により幻想的に揺らめきます。
その光景はまさに絶景です!」
タカピー&ごっとり
「それは凄そうですね。
深海には我々一般人では見ることができない世界がたくさんあるのですね」


田山
「本当にそうだよね。ということで...
次回は是非、実際に海へ出向いて、一緒に海中を覗いてみませんか?」

田山
「好奇心と探求心は大切ですよね」
久野
「人類の発展は、好奇心と探求心の追求によって支えられていますからね」
タカピー&ごっとりくん
「ありがとうございます!
実際に海の中を見ることができる、次回の取材が楽しみです(笑)」
田山&久野
「それでは、次回は海でお会いしましょう」
タカピー&ごっとりくん
「宜しくお願いします!」
