海底ゴミ問題を考えたい! Vol.1

孤高の仕事人マリンスイーパー代表
土井佑太さんに会いに行ったよ
■取材協力/マリンスイーパー
YouTube/youtube.com/@marinesweeper
[PART1 釣り業界のブラックボックス]
写真と文/立川 宏

悪意なき奥深い問題
釣りを楽しませて頂いている以上、向き合わなければならない問題がある。
『釣りドコ』サイトを通じて、ささやかながらも、釣りの楽しさを伝えたいと日々、奮闘している『釣りドコ』サイト管理人の▲高柳茂暢(通称・タカピー)と▲後藤和郎(通称・ごっとりくん)にとってもそれは悩ましい問題である。
中でも、特に[悩ましく]且つ[最難関]の問題のひとつが根掛かりを中心とした[海底釣りゴミ]
誰にも悪気はない。
あるのは魚を釣りたいという純粋な気持ちだけ。
だが・・・・・・結果として海底に[根掛かり]を起因とした大量の[釣りゴミ]を残してしまう現実がある。
そうした海底ゴミは、当然、海洋の生態系に悪影響を及ぼしている。
海藻の生育にも悪影響を及ぼしている。
釣り人として、自分たちにできることは何かないか?
だが・・・・・・この問題はあまりにも根深くて奥深い。
そして、解決の困難さゆえに、釣り業界における、ある種の[ブラックボックス]と化してしまっている、と言っても過言ではない。
そのブラックボックスに斬り込む勇気があるのか?
今のタカピー&ごっとりくんにできることは、日夜、居酒屋で自分たちの不甲斐なさを、つまみにして愚痴をこぼすことくらい。
そんな中、ふたりに一筋の光脈が見えた。
あまりにも根深く、あまりにも困難で、あまりにもスケールが大きい海底釣りゴミ問題に、たった一人で斬り込んでいる人物の存在を知った。
彼の名は土井佑太さん。
静岡県・焼津市に拠点を構えるマリンスイーパーの代表だ。

マリンスイーパー代表・土井佑太
土井佑太さんに続きたい!
できることからやる!
土井さんはボンベを背負い海底に潜り、自らの手で、釣り人たちが残した[根掛かり]起因の釣りゴミを地道に回収している。

だが、この作業は地上でのゴミ拾い作業とは、本質からして異なる。
ゴミを少しでも減らしたい!
そんな純粋で真っ直ぐな気持ちがあれば、実践できる地上のゴミ拾い。
一方、海底清掃はそうした真っ直ぐな気持だけで成立させることは難しい。
そこには[命に関わるキケン][高い専門技術][膨大な費用]が掛かる。
つまりは、リスクとカロリーがケタ外れに高い。
その上、見えないゴールという重圧ものしかかる。
覚悟という生やさしい言葉ではくくることができない困難な領域に、たったひとりで、自らの人生を掛けて斬り込んでいる土井佑太さん。
彼の行動と取り組みに『ヒーロー』という言葉を自然に重ね合わせたのは、タカピー&ごっとりだけではない。
土井さんが切り拓いた貴重な一歩を応援したい!
そんな仲間や企業が今も増え続けている。
その現実を知ると、この国もまだまだ捨てたものではない、という明るい気持ちになれる人も多いと思われる。
自らで切り拓くにはあまりにも厳しい道だが、道を切り拓いてくれた土井さんと共になら、自分にも何かできることがあるのではないか?
そう思うのはタカピー&ごっとりくんも同じだった。
そうなると話は早い。
情熱とフットワークの軽さだけは天下一のタカピー&ごっとりくんは、「居酒屋で愚痴をこぼしている場合ではない!」と、溢れ出してこぼれ落ちそうな情熱を胸の中に押し込めて、土井さんの拠点である静岡県・焼津市を目指した。

[右]釣りドコサイト管理人・高柳茂暢(通称・タカピー)[左]釣りドコサイト管理人・後藤和郎(通称・ごっとりくん)