こんにちは。釣りドコの中の人「ごっとりくん」です。
サービス紹介編では、海釣りGOを利用するためのUMIGOアプリの予約方法や、予約状況、ルール確認のしやすさについて紹介しました。
釣行編では、実際に田子漁港の赤崎堤防で釣りをした記録をお届けします。
今回のテーマは、釣りドコの海底地形図を見ながら「どの地形をどう狙うか」を考え、予約制の釣り場でじっくり釣りを組み立てること。
結果として、漁港のフカセ釣りとは思えない大型メジナにも出会うことができました。
釣りドコで公開している田子周辺の海底地形図。漁港周辺の水深変化を事前に確認できる。
田子漁港で釣りをしてみよう
釣行当日、田子漁港の赤崎堤防に到着すると、ほかの釣り人はおらず、TAKAPとごっとりくんの貸切状態でした。
予約制の釣り場ということもあり、場所取りや混雑を気にすることなく、落ち着いて準備を始められます。
当日の赤崎堤防。予約制のため、混雑を気にせず準備できた。
海底地形を見てしまうと、どうしても作戦を立てたくなるのが釣りドコ運営メンバーの性分です。
今回は、TAKAPが岩場のようなカケアガリを意識して、ウキを使った泳がせ釣りとブッコミ釣り。ごっとりくんは、堤防根固めから続く岩場を意識してフカセ釣りで挑みました。
釣りドコの海底地形図をもとにした当日の狙い方。TAKAPはカケアガリ、ごっとりくんは堤防根固め周辺を意識した。
まずは、泳がせ釣りとブッコミ釣りに使うエサを確保するところから始めます。漁港内には小さなサバが回遊しており、二人で協力して釣っていきました。
コサバが釣れて嬉しそうなTAKAP。まずは泳がせ釣り用のエサを確保。
釣りをしていると、腕章を着けた巡視員の方が声をかけてくださいました。
UMIGOアプリで予約して利用していることを伝えると、最近釣れている魚の情報や、釣り場の様子などを教えていただきました。
最後に「そのほか、不明な点などはありませんか?」と確認してくださり、特に問題ないことをお伝えすると、巡視員の方は次の漁港の見回りへ向かわれました。
釣りを再開し、すぐに10匹程度のコサバが集まったので、泳がせ釣り・ブッコミ釣りとフカセ釣りに別れて、いよいよ本命狙いの釣り開始です。
ごっとりくんのフカセ釣り(前編)
この日はほとんど潮が流れておらず、コマセを打つと、そのまま直下に沈んでいく様子がはっきり見えました。
「潮が動かないと魚の活性は上がらなそうだなあ」と心配しながら海中を観察していると、堤防根固めの段差から小さなメジナたちが現れ、コマセに反応し始めました。
コマセが沈むスピードに合わせて仕掛けを投入し、メジナたちがコマセに群がる水深まで餌を沈めていくと、小さなメジナたちが遊んでくれます。
コマセに反応したメジナ。魚の動きが見えると、狙う水深を調整しやすい。
コマセを打ちながら魚の動きを見ていると、小さなメジナの中に一回り大きな個体が混じっていることに気づきました。
小さなメジナが群がる水深より少し深い層を狙い、コマセと針のついた餌が重なるようにタイミングを調整すると、30cmほどのメジナが釣れました。
狙う水深を少し下げて釣れたメジナ。地形と魚の動きを意識した一匹。TAKAPの泳がせ釣り・ブッコミ釣り
一方、TAKAPのウキを使った泳がせ釣りでは、投入したサバがアオリイカにかじられるアタリがありました。その後は反応が続かなかったため、ブッコミ釣りの仕掛けに交換してアタリを待ちます。
アオリイカにかじられたサバ。泳がせ釣りならではのドキドキする反応。
しばらくすると、突然「ジーッ!!」というドラグ音が響き、TAKAPの竿先が大きく動きました。
すかさず竿を立て、ドラグを締めて大物とのファイト開始です。
大物とファイトするTAKAP。ブッコミ釣りには、何が掛かるか分からない夢がある。
「やっぱりブッコミ釣りは夢があるなあ」と眺めていると、海面方向へ絞り込まれていた竿先のテンションが、急に抜けてしまいました。
岩場周辺を狙っていたため、魚が暴れた際にラインが岩へこすれ、ハリスが切れてしまったようです。回収したラインは、表面がボロボロにささくれ立っていました。
ボロボロにささくれ立ったライン。岩場周りを狙う釣りでは、ラインの強度と根ズレ対策が重要。
TAKAPはハリスをフロロカーボン6号から8号に太くし、再び仕掛けを投入。大物へのリベンジを狙います。
ごっとりくんのフカセ釣り(後編)
ごっとりくんがコマセを撒きながら釣りを続けていると、今度は大きなボラが何匹も寄ってきました。魚体の大きなボラが集まると、警戒したのか、小さなメジナたちは姿を消してしまいます。
ボラを観察すると、水面直下の浅い層から海底付近の深い層まで、かなり広い範囲を泳いでいます。そこで、コマセを断続的に撒きながら、針のついた餌がコマセと重なるようにタイミングを調整していきます。
0.8号の細いハリスでも、浅い水深では魚から見えているのか、針のついた餌に見向きもされません。偏光グラス越しに餌の動きを確認しながら、深い水深へゆっくり沈めていきました。
すると、堤防根固めの段差付近で、急に餌が見えなくなりました。すかさず竿を立てて合わせると、強烈な引きが伝わってきます。
0.8号ハリスで強烈な引きに耐えるごっとりくん。ドラグとレバーブレーキで魚の突っ込みをいなす。
細いハリスのため、ドラグとレバーブレーキを使いながら慎重にやり取りします。時間をかけて海面に浮かせた魚は、なんと大型のメジナでした。
沖磯でフカセ釣りをしているごっとりくんにとっても、初めて釣るサイズのメジナです。
大きなメジナを釣り上げて嬉しそうなごっとりくん
計測すると全長45cm、体重1.7kg。漁港のフカセ釣りで出会えた大物。
計測してみると、全長45cm、体重1.7kg。フカセ釣りを本格的に始めて6か月、初めて釣れた大物に嬉しさが止まりません。
ただ、魚が掛かった直後は、強烈な引きに「よく引くボラだな……」と思ってしまいました。まだまだ経験不足ですね。
0.8号のハリスは大物とのやり取りで表面がささくれていたため、仕掛けを作り直し、「二匹目のどじょう」を狙って釣りを再開します。
浅い水深では相変わらず餌に見向きもされません。そこで、先ほど大型メジナが出た堤防根固めの段差付近をもう一度狙い、ゆっくりと餌を沈めていきました。
すると、偏光グラス越しに大きな魚が餌を吸い込む様子が見え、ウキも一気に水中へ。合わせると、今度は強いトルクで沖へ走り出しました。
そうです。この引きこそ、ボラの引きです。トルクフルな引きを堪能しながら釣り上げると、全長60cmの大型のボラでした。
大型のボラを釣り上げ嬉しそうなごっとりくん
ボラを釣り上げて喜んでいると、散歩中の方から「ボラは美味しいよ」と声をかけていただきました。するとTAKAPが興味を示し、すぐに血抜きと内臓の処理を始めます。
そして、「あった! ボラのへそだ」と見せてくれたのは、筋肉質のかたまりのような部位でした。
TAKAPが見せてくれた「ボラのへそ」。実際に見るのは初めての希少部位。
TAKAPの解説によると、「ボラのへそ」とは胃から腸へつながる「幽門」と呼ばれる胃の一部。ボラは海底の砂をエサごと吸い込み、この幽門で細かくすり潰す役割があるそうです。
TAKAPがナイフで開き、中に詰まった砂を洗い流すと、確かに食材としておいしそうに見えてきました。釣り場で魚の生態まで学べるのも、釣りの面白さですね。
切り開いて砂を洗い流したボラのへそ。食材としても気になる存在。釣り場を清掃してから撤退
「海釣りGO」で予約した利用時間も残り30分となり、最後は釣り場の片付けです。赤崎堤防のそばには、ブラシ、ホウキ、水汲みバケツなどの清掃道具が用意されていました。
釣具を片付け、ゴミをまとめ、コマセや魚の血で汚れた部分をブラシでこすり、海水で流してから釣りを終了しました。
釣り場脇に用意されている清掃道具。使った場所をきれいにしてから帰ろう。
釣りを終えた赤崎堤防。最後は清掃して、気持ちよく撤収。
この日は、事前に「海釣りGO」を運営する株式会社ウミゴーへ取材の趣旨をお伝えしていたため、管理棟で待機してくださっていた阿部風太さんにご挨拶し、帰路につきました。
株式会社ウミゴーの阿部風太さんと記念撮影。取材へのご協力、ありがとうございました。
海釣りGOを利用してみて感じたこと
今回、海釣りGOを利用して強く感じたのは、「釣り場は、利用する人みんなで守っていくもの」だということです。
釣り人にとって、漁港や堤防は身近な釣り場です。しかし、そこは漁業者の仕事場であり、地域にとって大切な施設でもあります。だからこそ、次のような当たり前のことを、一人ひとりが継続していく必要があります。
● ゴミは必ず持ち帰る
● 決められた場所に駐車する
● 立入禁止エリアに入らない
● 漁業作業の邪魔をしない
● 利用ルールを守る
海釣りGOは、釣り人がルールを確認したうえで、適正な利用料を支払い、地域と共存しながら釣りを楽しむための仕組みです。
また、今回は予約制で利用人数が管理されていたこともあり、釣り場全体に余裕がありました。魚へのプレッシャーも比較的少ないように感じられ、地形を見ながらじっくり釣りを組み立てられたことも印象的でした。
まとめ
今回は、漁港で安心して釣りを楽しめる予約制サービス「海釣りGO」を利用し、実際に釣りを楽しんできました。
使ってみて感じたポイントは、次のとおりです。
● 予約状況を見てから釣り場と駐車場を確保できるため、釣行計画を立てやすい
● 釣り可能エリアや利用ルールを事前に確認でき、初めての場所でも安心感がある
● 利用料が釣り場の維持管理につながるため、釣り場を守る仕組みとして応援したくなる
● 釣りドコの海底地形図と組み合わせることで、より戦略的に釣りを楽しめる
釣り場が減っていると感じる今だからこそ、「ルールを守って、地域と一緒に釣り場を守る」という考え方は、これからますます大切になると思います。
伊豆半島で釣りを楽しむ際は、ぜひ釣りドコで海底地形を確認しながら、海釣りGOで予約できる釣り場も活用してみてください。
釣り場を守りながら、楽しく、気持ちよく。これからも、いい釣りを続けていきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。