最前線の海の安全対策システム
【よびもり】の導入率が高い
北海道・ウトロ地区に勉強に行ってきたよ!
取材協力◎株式会社よびもり/https://yobimori.com/
◎ゴジラ岩観光/ https://kamuiwakka.jp/

[PART4 ゴジラ岩観光乗船体験]
写真と文/立川 宏
やっぱり海は素晴らしい
知床の自然も素晴らしい
船舶の動向をリアルタイムで地図上に表示できるシステムがある。
このシステムは世界中の船舶に搭載されているAIS(船舶自動識別装置)の情報を元にして、船舶の位置をリアルタイムで地図に表示することができる。

神尾:「ゴジラ岩観光でも観光船の位置情報をリアルタイムに把握しています。自分が現場で働いていて感じるのは、こういったシステムと、よびもりのSOS信号を受信するマップが統合されて、その上で、釣りドコさんの海底地形図も統合される。 船舶の位置情報とよびもりと海底地形図の統合。そうしたアプリケーションができましたら、万が一のときの救助が、今以上に迅速に進む上に、2次災害も減るかと思います。 システム上、そんなに簡単にはできないことは、重々承知しているのですが、実現したら、とても役に立つと感じています。 観光船を運航している立場からしても、釣りドコさんの海底地形図が役立つことは明確に分かります。是非とも知床エリアの海底地形図も作成してほしいです。 船長たちは、当然のように知床エリアの海底地形を詳細に把握しているのですが、それでも海底地形図と船舶の位置情報が統合されることによって運行している航路の海底地形がリアルタイムでデータとして見られる意味は大きいです。 特に、救助に向かうときには、海底地形が分かることによって2次災害の防止にも繋がります。」
タカピー:「我々の海底地形図がどのようなカタチであれ、お役に立てることは喜ばしいです。」
神尾:「1日でも早い実現を心待ちにしています。」
ごっとりくん:「気を引き締めて頑張らせていただきます。」
神尾:「詳細な海底地形図があれば、今よりもヒグマを見るため岸に少しだけ近づくことができるようになる可能性もあります。安全確保は譲れない第一優先事項ですが、十分な安全な確保をした上で、可能な限りお客様に楽しんでいただきたい。知床の素晴らしい自然を満喫していただきたい。それが私ども遊覧船運航の役割ですから。そのためにも知床エリアの海底地形図の完成を待ち望みます。」
タカピー:「ありがとうございます。頑張らせていただきます。」
神尾:「ゴジラ岩観光の安全対策は、可能な限り万全を期しています。それでも、海が怖いのは事実です。 私どもは、船が運航している間は、どんなに天候が安定していても心が休まるときは、一瞬たりともありません。 万が一にでも、なにかあるのでは?という心配と、万が一に備えてすぐに対処できるように心と体制を整え続けています。 船に乗る? 乗らない? という最終的なご判断は、もちろんお客様ご自身のご判断になります。 海は怖いですが、知床の海が素晴らしい感動を与えてくれるのも事実です。知床の海には、多くの発見と感動があります。いかがですか? おふたりも、ご興味がございましたらゴジラ岩観光船で、知床クルーズを楽しまれてみませんか?もちろん、ご判断はおふたりにお任せ致します。」
タカピー:「ゴジラ岩観光さんの安全対策は十分に理解させていただきました。是非、乗船させて下さい。」
ごっとりくん:「私も乗船して、知床の自然を堪能したいです。」
ふたりは、よびもり端末を装備して『知床半島ウトロクルーズ』の知床岬コースを堪能することにした。

『知床半島ウトロクルーズ』には、
知床岬コース(所要時間/約3時間15分)、
ルシャコース(所要時間/約2時間)、
硫黄山コース(所要時間/約1時間) の3コースがある。どのコースも春~秋までのコースである。
流氷が接岸する厳冬期には、流氷ウォークなど、別のコースが用意されている。

流氷ウォークの様子(画像提供:ゴジラ岩観光 https://kamuiwakka.jp/)

UAVから撮影した流氷ウォーク(画像提供:ゴジラ岩観光 https://kamuiwakka.jp/)
季節に応じて知床の自然が楽しめるのがゴジラ岩観光の魅力のひとつ。
クルーズ船は想像をはるかに超えた大自然をふたりに見せてくれた。
海に直接落下するダイナミックな滝。
規格外の迫力の断崖絶壁。
一般的な陸路からでは、到達困難な漁師さんの番屋。
そして、親子のヒグマも目撃することができた。





ときおり眼下に広がる海面を見て、恐怖心が芽生えることもあるが、そのたびに、首から下げている『よびもり端末』が、お守りのように恐怖心を和らげてくれた。


海の専門家でもある、タカピーとごっとりくんには船の上からでも、知床の海の海流の速さと複雑さが十分に理解できた。
タカピー:「まるで激流ですね。転落したらひとたまりもない。」
タカピーが海面を見つめながら、静かにささやくような声で言った。
その場所は、知床岬灯台から真方位225°、距離約7.5海里付近の海だった。
タカピーとごっとりくんは、他のお客さんから見えないように、ひっそりと黙とうをした。
海は間違いなく多くの感動と恵を人間に与えてくれる。だけど、人間は海では生きられない。
海に出る限り、十分な安全対策は必須。その役割の一端をよびもりが担ってくれる。
そして、釣りドコが作成している海底地形図も海の安全確保に役に立つ。
そのことが理解できた、貴重な北海道取材旅であった。

皆様、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
おわり