海難事故防止のために『釣りドコ』にできることはなにか?
『海上保安庁』へ勉強に行ってきました!
[PART5 我々にできることはなにか?【事故の傾向編】]
原稿/立川 宏

近年急増しているミニボートの事故を考える!
高柳:「近年増えている釣行中の事故の傾向はありますか?」。
大川次長:「ミニボートやシーカヤック、SUP(サップ)などを利用した釣りの事故が増えています」。
後藤:「免許不要のミニボートですか?」。
大川次長:「そうですね。長さ3メートル未満、出力1.5kW(2.039馬力)未満でしたら推進機付きであってもボート免許なしで、法令上は操船可能です」。
松村さん:「しかも船舶検査(自動車の車検に相当する船の検査)も不要なので、手軽さから最近、釣りに利用される方が増えているようです」。
高柳:「どのような事故が多いですか?」
大川次長:「転覆事故が多いです」。
青木さん:「海の天候は急変するので、出発のときに大丈夫だと思っても、沖へ出たら波が高くて事故に遭ってしまう事例は少なくありません」。
大川次長:「今はインターネットでもミニボートが購入できるので、手軽な分、危ないです」。
松村さん:「寒い時期に出船して、転覆してしまうと低体温症になってしまうので、本当にキケンです」。
大川次長:「推進機も現在はさまざまなタイプがありまして、中には安価ですが、故障しやすい脆弱な推進機もあるようです。沖で推進機が故障してしまう例もあります。沖で身動きが取れない状態で天候が悪化したら、キケンですよね」。
青木さん:「あとミニボートを岸に繋いで、ランチを召し上がっている間に、ミニボートだけが沖に流されてしまう事例がありました。沖に流されたミニボートを発見された方から、我々に連絡があり、転覆事故の可能性があるため、潜水士を動員して行方不明者を捜索しました。結果的に事故ではなく、ミニボートが流されただけなので、犠牲者がいなくて、本当に良かったのですが、万が一、あのときに同時に重大な事故が起きていたら・・・と考えると怖くなります」。
大川次長:「もし可能でしたら、ボートに所有者のお名前とご連絡先を明記しておいていただけますと、万が一のときに非常に助かります」。
青木さん:「沖にミニボートだけが流されていた場合、明記されているご連絡先に連絡させていただいて、ご無事が確認できましたら、我々も安心できます。あとは、お預かりしているボートを引き取りにきていいだくだけで済む事案になりますので、ぜび、ご記入のご協力をお願い申し上げます」。
大川次長:「釣り人の方にもうひとつお願いがございます。岸壁で釣りをされているときに、近くに船が通った際、釣竿を一度上げていただきたく思います。船に釣り糸が引っ掛かってしまうと、釣り人の方は釣竿が海に落ちてしまいます。一方、船のスクリューにも釣り糸が絡まってしまい、甚大な被害が出てしまいます。あと、船の係留ロープに釣り針が引っ掛かってしまった場合は、必ず外して下さい。ロープを手繰り寄せる人が、釣り針で大ケガをしてしまいます。船の係留ロープは力強く且つ、手早く手繰り寄せるので、キズはかなり深くなります。みんなの海ですので、みんなで気持ちよく利用できるようにご協力いただけますと幸いです」。
後藤:「釣り人が地元の方に歓迎されなくなるのは悲しいですよね」。
高柳:「ゴミ問題や、違法駐車の問題もその要因になりますよね」。
後藤:「地元の方のご迷惑になるようなことをしていると、岸から釣りができる場所が、どんどん減ってしまいますよね」。
高柳:「マナー違反は、結局は釣り人自身の首を自分たちで絞めている行為ですよね」。
後藤:「岸から釣りができる場所が減ってくると、さらにミニボートで沖へ出て釣りをされる方が増えますよね」。
高柳:「そうするとまた、不幸な事故も増えてしまうかもしれません」。
青木さん:「ミニボートの釣り自体は、法律違反ではないので問題はないと思いますが、安全対策はかなり慎重に行う必要があるかと思います」。
高柳:「釣り人は魚が釣れると夢中になってしまう傾向がありますからね」。
後藤:「だからこそ、釣りドコは釣り人の良識ある行動を促すことができるサイトにしたい、という希望があります」。
青木さん:「それは本当にありがたいです」。
大川次長:「今後も是非、お力添えをお願い申し上げます。お互いにできることを協力し合って、少しでも不幸な事故を減らしましょう」。
高柳&後藤:「我々の方こそ宜しくお願い申し上げます。微力ながら全力を尽くさせていただきます。今日は本当にありがとうございました。大変勉強になりました」。
大川次長&青木さん&松村さん:「こちらこそありがとうございました。また、是非お願い申し上げます」。

ありがとうございました! 不幸な事故を無くしましょう!! 偉大なる海へ『敬礼!!!』
[おわり]